自由人レナは、かなり自由に日々を過ごしている。仕事だってエステサロンの手伝いをたまにやるくらいで、他にちゃんとした職にはついていない。専門学校卒で半ニート。特にしたいことがあるわけでもない。さすがに親からお小遣いをもらう訳にはいかないので、知り合いのコネを使ってエステサロンでどうにかお小遣いを得ている。夜はしょっちゅう飲みに行くしクラブにも行く。誰にも行動を制限されず、仕事にストレスを感じることもなく、こんな自由な生活にレナはおおむね満足していた。不満があるとすれば、お金だ。仕事より自由な時間を優先してしまっているので、どうしてもお小遣いはいつもギリギリ。仕事の時間を増やすのは仕事先の都合もあって難しいし、他にバイトを始めるとなるととっても面倒くさい。一度掛け持ちでバイトをしてみたことがあったが、シフトの管理も面倒だし体力的・精神的にもキツくなってすぐ辞めてしまったのだ。まぁ貯金はないけれど、なんとかやりくりして遊ぶことはできるからいっかー、と過ごしていつの間にか1年が経っていた。そして仕事帰りに声を掛けられ、身の危険がないのであればオイシイ話には乗っかっちゃおうとついていった結果、今回の出演にまで至ったのである。